就活生版 中小企業と大手企業の違い(メリット・デメリットについて)
中小企業で19年勤務(営業:10年・人事9年)上場企業で2年勤務(人事2年)経験。
両社経験した上で、メリット・デミリットを説明しどのような人が合うのか記したいと思います。
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中小企業のメリット
1.直接的な関与と責任感
中小企業では、従業員は通常、組織の目標達成に直接的に関与し、自身の仕事が組織の成果にどのように貢献しているかを明確に感じることができます。
【実体験】
少数で業務を行う必要があるため、新卒採用では会社説明会、1次面接、最終選考に同席、内定出し、内定式の計画・運営、入社式と全てに主担当として携わっていたので1人の学生に入社するまで1年半ほど向き合うので入社式の時には感無量で泣きそうになります。
2.多様な役割とスキルの獲得
中小企業では、従業員は通常、幅広い業務を担当する機会があります。そのため、異なる役割やスキルを獲得することができ、自己成長の機会が豊富です。
【実体験】
人事に所属している時には、新卒採用担当、中途採用担当、研修担当、秘書のマネジメント、式典の運営(内定式・入社式)などなどに携わっていました。そのため幅広い知識・経験を短期間で経験できます。
3.柔軟性と創造性の促進
中小企業は大企業に比べてより柔軟な環境であり、新しいアイデアやイノベーションを実現するための機会が多いです。従業員は自身のアイデアを実現しやすく、組織の成長に貢献することができます。
【実体験】
会社説明会で使用する資料・動画作成を自分でオリジナルを作成。かなり手間はかかりますが自分が演出したい内容にすることができますので学生の反応が良い時はそのまま「やりがい」につながります。アイデアがカタチになり評価が良いと仕事へのモチベーションにつながります。
中小企業のデメリット
1.資源の制約
中小企業は通常、予算や人員などの資源が限られています。そのため、プロジェクトの実施や成果の達成において、大企業に比べて制約があることがあります。
【実体験】
学生が多く参加する合同説明会やWEBに費用を掛け露出を増やしたいが、資金がなく断念する事があります。
2.安定性の欠如
中小企業は市場の変動により影響を受けやすい傾向があります。経済の変化や競争の激化によって、中小企業の安定性が揺らぐことがあります。
【実体験】
コロナの影響をもろに受け、採用業務が全面ストップなど外的影響を受けやすい。
3.福利厚生の制約
中小企業では、大企業に比べて福利厚生や社会保障の制度が整っていない場合があります。給与や福利厚生面での制約があるため、従業員の福利厚生が大企業に比べて劣ることがあります。
【実体験】
年間休日、有給休暇の取得率などは上場企業には及ばない。またフレックス制度、在宅制度など制度があっても働いている人数が少ないために制度を取得できる風土がない事が多い。
【中小企業 総評】
裁量権を持って働きたい、自分のアイデアをカタチにしたい方は中小企業は向いていると思いますが、外的要因などで経営方針などが変わりやすく、福利厚生は上場企業に比較すると劣るのでその点を覚悟で入社すると入社後のギャップは少なくてすむと思います。
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上場企業のメリット
1.安定性と成長の機会
上場企業は市場での安定性が高く、成長の機会も多いです。従業員は安定した給与や福利厚生を期待でき、組織の成長に伴ってキャリアの発展も可能です。
【実体験】
安定した基盤があるため、10年後、20年後を見据えた自社でのキャリアアップなどを考え働くことができます。資格取得によっては資格手当などが発生するので自分のキャリアと給与、両方を高める事が可能です。
2.大規模なリソースと専門知識
上場企業は通常、大規模な資源と専門知識を持っています。従業員は組織のリソースを活用し、プロジェクトや業務を効果的に推進することができます。
【実体験】
研究機関があり独自のサービスなどを自社で開発することが可能
3.社会的な信頼と認知度
上場企業は一般的に知名度が高く、社会的な信頼と認知度を持っています。従業員は組織のブランド価値や信頼性を背景に、ビジネスやキャリアの機会を追求することができます。
【実体験】
知名度、社会的信頼度も高いので国家プロジェクトに携われる
上場企業のデメリット
1.ヒエラルキーと意思決定の遅さ
上場企業は通常、大規模な組織構造を持っており、意思決定プロセスが複雑化する傾向があります。従業員は意思決定の遅さやヒエラルキーによる制約を経験することがあります。
【実体験】
採用、研修など人に係る事は上長の承認は勿論、副本部長、本部長からの承認を得て役員会でも承認を必要とする事項もあり決裁までに時間と労力を要する。
2.役割の特化と狭さ
上場企業では、従業員の役割が特化されることがあります。一部の従業員は自身の専門分野に特化し、他の業務や役割に関与する機会が限られることがあります。
【実体験】
中小企業勤務時は、新卒採用担当、中途採用担当、研修担当などなど行っていたが、上場企業では中途採用のみ担当。専門分野に特化した働き方となっています。
3.個人の貢献の見えにくさ
上場企業では、個々の従業員の貢献が組織全体に対して直接的に見えにくい場合があります。組織が大規模であるため、個人の貢献が相対的に小さく感じられることがあります。
【実体験】
中小企業で働いている時は、中途採用時も1次面接から最終選考にも同席し入社後も同じ事務所で一緒で働くなど貢献度が目に見える機会が多かったですが、上場企業では書類選考・1次面接は分野責任者が行い、最終面接は役員が行い人事は議事録担当などで同席。入社後も支社配属で一緒に働く機会も少なく貢献度は見えにくい。
【上場企業 総評】
福利厚生や安定感は抜群で将来の人生設計は立てやすい。また専門分野を狭く深く追求したい人には向いているが裁量権が少なく、アイデアをカタチにするには多くの承認を得る必要がありそれが評価に結び付かない事が多いので情熱を持って取り組まない限り言われたことをそつなくこなす働き方になりやすい。
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【全体総評】
中小企業、上場企業どちらが良い悪いではなく、どちらが自分に合っているかだと思います。
ベンチャー企業は中小企業より更に裁量権がありアイデアがカタチになりやすいですが、福利厚生や安定感はどうしても劣ってしまいます。企業は船のような存在だと思っています。
ベンチャー企業は小舟、中小企業は中型船、上場企業は大型船。波(外部環境)の影響を受けやすいのは、やはり小舟です。ただ小回りもききますし乗組員は多くの仕事をするのでスキル・経験は身に付ける事が可能です。どの船に乗ってどこを目指す航海をするのか。各々違って良いと思っています。
私は乗組員が助け合い、安心して過ごせる船が重要だと思っています。
みなさんも良い船を見付けて良い航海ができる事を祈っています。
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